離れた国からも遠隔で手術が受けられる時代に?驚きの研究報告を紹介します

今回は国を跨いだ遠隔手術をテーマに、最新の動向をご紹介します。
重見大介 2026.07.19
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本ニュースレターでは、女性の健康や産婦人科医療に関わるホットトピックや社会課題、注目のサービス、テクノロジーなどについて、産婦人科医・重見大介がわかりやすく紹介・解説しています。「○○が注目されているけど、実は/正直言ってxxなんです」というような表では話しにくい本音も話します。

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離れた国からロボットを操作して手術する。
そんなSF映画のような技術が、すでに現実のものとして近年報告され始めています。

今回のニュースレターでは、国際間で実施された遠隔手術の実例をもとに、何が可能になったのか、どこにリスクがあるのか、そして産婦人科医の視点から日本での実装可能性を解説していきます。

技術の進歩にワクワクする一方、患者さんの安全、責任の所在、通信障害への備えなど、医療として守られなければならない条件についても整理しますので、研究面や事業面でご興味のある方もぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

  • 「遠隔手術」とはどんなものか

  • 遠隔手術の研究報告と最新動向

  • 安全性は大丈夫なのか、何が求められるのか

  • 通信の安定性をどう保つのか

  • 通常通りのクオリティを保てるのか

  • これから普及するために必要なこと

  • マイオピニオン(総合的な私個人の考えや意見)

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「遠隔手術」とはどんなもの?

「遠隔手術(telesurgery)」とは、手術を受ける患者さんのそばに術者がいなくても、通信技術と手術支援ロボットを使って、離れた場所から手術を行うという技術です。

背景には、世界的な医療格差の問題があります。高度な手術を受けられる地域と、専門家や設備が不足している地域の差は大きく、特に複雑な手術ほどその影響が強く出ます。遠隔手術は「地理的な壁を超えて、必要な人に専門的な治療(手術)を届ける新たな手段」と位置づけられており、実はさまざまな国で研究・実践がされてきています。

遠隔手術のイメージ図。生成AIを用いて著者作成。

遠隔手術のイメージ図。生成AIを用いて著者作成。

なお、ここでの遠隔手術は、日本でもすでに実施されている「ロボット手術」とは異なります。今のロボット手術(正確にはロボット支援下手術)は、術者が手術室にいて、患者さんのそばにいながらロボットを操作して手術を行うものです。

詳細は以前の記事をご参照ください(無料登録で全文ご覧いただけます)。

とはいえ、遠隔手術は実際どこまで実現してきているのでしょうか。
ここからは、最近の論文から最新動向を紹介していきます。

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