【後編】男子(中高生)向けの包括的性教育、どうすればいい? 〜保護者向け講演内容の一部を紹介〜
こちらは後編です。
前編の記事はこちらです。まだ読んでいない場合は、ぜひこちらからご覧ください。
この記事でわかること
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講演で保護者の方々にまず投げかけた質問
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産婦人科医として伝えたいこと:妊娠と避妊法
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産婦人科医として伝えたいこと:性的同意、パワーバランス、アダルト作品
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講演を聴いてくださった方々へのメッセージ
保護者の方々にまず投げかけた質問
今回の講演では、以下の内容を話しました。
この記事では、そこで使用したスライドの一部を抜粋し、「産婦人科医としての経験から」「皆さんへのメッセージ」を紹介&解説していきます。

著者作成
産婦人科医としての経験から男子中高生に伝えたいこと
1. 妊娠と避妊法

著者作成
一つ目は、「妊娠と避妊法」です。
上記のように、私が当時夜間当直をしていた病院に中学生の女の子が学校の先生と一緒に受診しました。クラスの男子と、学校の敷地内できちんと避妊をせず性行為をしてしまい、怖くなって先生に相談したとのこと。
話を聞くと、性行為についてほとんど知識を持っておらず、興味があったのと、仲の良い男子から頼まれたからそれを受け入れたということでした。
「早熟そうな派手な見た目」では全くなく、私自身もその話を聞いてとても驚いたことを今でも覚えています。
しかし、これは私自身への大きな教訓になり、
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子どもたちを見た目で判断することはできない
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学校の性教育の内容では、性行為の知識を中学生が持っていないのは当然とも言える
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中学生くらいから男女ともにきちんとした避妊方法の知識は不可欠
といったことを強く認識しました。
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