【前編】男子(中高生)向けの包括的性教育、どうすればいい? 〜保護者向け講演内容の一部を紹介〜
この記事でわかること
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包括的性教育とはどのようなものか
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講演で保護者の方々にまず投げかけた質問
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中高生に向けて伝えておくべき内容とは
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初めての性行為のタイミングは誰にもわからない
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男子に対するHPVワクチンについて
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平等と公平、アンコンシャスバイアスについて
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性的同意について
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フェイクニュース、リベンジポルノ、性的な詐欺・脅迫について
包括的性教育とは
まず「包括的性教育」についての概要とポイントを紹介しておきます。
日本で多くの人がイメージする「性教育」は、「性に関する知識やスキル」として、妊娠・出産の仕組みや避妊、性感染症予防を教える(学ぶ)ことかもしれません。
しかし、「包括的性教育」はこれとは異なる概念です。国際的に広く認知・推進されている、「性に関する知識やスキルだけでなく、人権やジェンダー観、多様性、幸福を学ぶ」ための重要な概念なのです。英語ではcomprehensive sexuality education (CSE) などと表現されます。
より詳細はこちらの記事で解説していますのでぜひご覧ください。
保護者の方々にまず投げかけた質問
今回の講演では、以下の内容を話しました。この記事では、そこで使用したスライドの一部を抜粋し、紹介&解説していきます。

著者作成
まず、以下のような質問(一部抜粋)を保護者の方々に投げかけました。回答をしてもらうことが目的ではなく、頭の中でこれまでを振り返り、考えてみていただくことが目的です。
ぜひ、これを読んでいただいている皆さんも考えてみてくださいね(お子さんがまだいなくても、自分自身が子どもだった時のことを振り返ったり、将来子どもができた時を想像してみてください)。

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提携媒体
コラボ実績
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