40歳未満で閉経?「早発卵巣不全」について詳しく解説
「早発卵巣不全」という疾患名を聞いたことがあるでしょうか。更年期の年代より若いのに月経が正常に来ない、なかなか妊娠できない、などの女性は調べたことがあるかもしれませんが、まだ認知はあまり広がっていないように感じます。
今回は早発卵巣不全について、最新のガイドラインも踏まえて詳しく解説します。
今回は早発卵巣不全について、最新のガイドラインも踏まえて詳しく解説します。
重見大介
2023.09.20
サポートメンバー
早発卵巣不全とは?
「40歳未満で卵巣機能が低下して無月経(月経が3ヶ月以上無い状態)となった状態」を指します (1)。英語ではPremature ovarian insufficiency (POI)やPremature ovarian failure (POF)と呼ばれます。
通常であれば月経は25〜38日周期で定期的に訪れ、閉経に至る平均年齢はおよそ50〜51歳でその前後数年間が更年期です。
このため、40歳未満で卵巣機能が低下して(=女性ホルモンの分泌が低下して)月経が止まってしまうというのは、かなり異常なことというのがお分かりになるかと思います。