子宮内システム「ミレーナ」について徹底解説! 〜使用方法、効果、注意点、費用など〜
月経痛や過多月経があると、日々の生活が辛いし、不安も多いもの。痛み止めでは痛みが取りきれず、出血がかなり多めの場合には、セルフケアで十分な対処はできません。そんな時に、まず頭に浮かぶのは「低用量ピル」かもしれませんが、「毎日服用するのは難しそう」「タバコを吸っていると使えないと聞いた」「吐き気など副作用が心配」などの理由であまり前向きになれないという声も耳にします。
今回は、低用量ピルとは異なる月経痛や過多月経への治療法、そして避妊法としても使える子宮内システム「ミレーナ」を解説します。使用方法、効果、注意点、費用、よくあるQ&Aなどわかりやすく整理するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
この記事でわかること
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子宮内システム「ミレーナ」の概要
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避妊や月経痛の治療効果が得られるメカニズム(仕組み)
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実際の挿入と取り外しの流れ
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メリットとデメリット
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使用できない、または注意が必要な人
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子宮に傷が付いてしまうことはあるのか
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費用(自費診療の場合と保険診療の場合)
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よくあるQ&A(妊娠予防効果、授乳中の使用、挿入中のセックス・エステ・美容、CTやMRIなどの画像検査を受けられるか)
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マイオピニオン(私個人の考えや意見)
子宮内システム「ミレーナ」の概要
製造元であるバイエル社のウェブサイトを参考にすると、以下のようになります。
子宮内システム「ミレーナ」は、日本では2007年に避妊法として承認されました。黄体ホルモンを子宮の中に持続的に放出する製品で、T字型で3〜4cm程度の大きさの医療器具です(下図参照)。子宮内システムは「IUS: Intrauterine System」のことで、基本的に「子宮内に留置することでホルモン成分を持続的に放出する製品」の意味を持っています。
Wikipediaより引用。https://en.wikipedia.org/wiki/Intrauterine_device
特徴としては、
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経口避妊薬(OC)の避妊効果と子宮内避妊用具(IUD)の長期の避妊が可能であるという特徴を併せ持っている
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過多月経、月経困難症の治療効果を持っている(保険適用)
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一度挿入すれば最大で5年間使用可能
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世界約130カ国で、延べ約3,900万人の女性が使用するほど国際的には普及している
などが挙げられます。
なお、日本で使用可能な子宮内システムは「ミレーナ」のみです。
海外では他にKyleena、Skyla、 Lilettaなどの製品も販売されています。それぞれサイズやホルモン量などに違いがあります。特徴や違いを知りたい方は以下のウェブサイトをご参照ください(英語です)。
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- 避妊や月経痛の治療効果が得られるメカニズム(仕組み)
- 実際の挿入と取り外しの流れ
- メリットとデメリット
- 使用できない人はいる?
- 子宮に傷は付かないの?
- どのくらいの費用がかかる?
- よくあるQ&A
- マイオピニオン(私個人の考えや意見)
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