【前編】見過ごされがちな「父親の周産期うつ」 〜実態や夫婦間の影響とは〜
本ニュースレターでは、女性の健康や産婦人科医療に関わるホットトピックや社会課題、注目のサービス、テクノロジーなどについて、産婦人科医・重見大介がわかりやすく紹介・解説しています。「○○が注目されているけど、実は/正直言ってxxなんです」というような表では話しにくい本音も話します。
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妊娠・出産と聞くと、まず思い浮かぶのは「母親の身体や心の変化」かもしれません。
一方で、同じ時期を共に過ごす「父親」の心の変化については、あまり語られてきていませんでした。
近年になって、父親も妊娠期や出産後にさまざまなストレスを抱え、うつ状態に陥ることがあるという事実が注目され始めています。
今回は、近年の研究知見をもとに、「父親の周産期うつ」という見過ごされがちなテーマを深掘っていきます。
前編(本記事)では、日本における父親のうつの実態、カップルとしてのうつの経験、父母間の相互影響、そして男性にも起こるホルモン変化について考えていきましょう。
この記事でわかること
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父親の周産期うつが語られない現状
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父親と母親が同時に周産期うつになる割合
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どのようなカップル(夫婦)が共にうつ状態に陥りやすいのか
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カップル(夫婦)が共にうつ状態に陥ってしまうメカニズム
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男性パートナーのホルモン分泌の変化とその理由
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マイオピニオン(総合的な私個人の考えや意見)
父親の心の変化はあまり語られてこなかった
日本において、父親(男性パートナー)の精神面(メンタルヘルス)は見落とされがちだとされています。
実際、妊娠中に男性向けの資料や「〜教室」的なイベント、個別サポートはあまり多くないですし、そこまでしっかり考えたことなかったなという方が多いのではないでしょうか。
父親になることへの期待と不安、生活の変化、パートナーとの関係性の変化、そして「自分はどうふるまうべきか」という社会的役割へのプレッシャー。
これらが複雑に絡み合い、男性も心のバランスを崩してしまうことがあります。
しかし、産科の臨床現場でも、出産後の女性の心身のケアには重点が置かれるものの、同じように大きなライフイベントを経験する男性(父親)への配慮はまだまだ不十分だと言えるでしょう。
そして重要な点として、父親のメンタルヘルスの問題は、本人の健康だけにとどまらず、パートナーや子どもとの関係、さらには家族全体の幸福にも大きな影響を及ぼします。(考えてみれば、当然ですよね)
さて、これまでわかっているデータから、父親も「周産期のうつ病」になるのでしょうか?
詳しく解説していきます。
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- 父親も「周産期うつ病」になる?
- カップル(夫婦)で同時にうつ状態になることも
- 父親と母親のうつ症状:相互影響のメカニズム
- 男性パートナーのホルモン分泌も実は変化している!
- マイオピニオン(総合的な私個人の考えや意見)
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