"Gスポット"の真実 〜科学的に徹底解説します〜
女性の性的な快感・快楽を巡る議論や研究は、世界中で長い間続いてきました。その中でも、"Gスポット"と呼ばれる部位に関する研究は、だいぶ昔から積極的に実施されてきたものの一つです。ただ、この部位の存在や特徴についての研究結果や見解はなかなか一致せず、まだまだ未知のことも多いのです。
今回のニュースレターでは、"Gスポット"に関して科学的な解説をお届けします。自身の性行為における気持ちよさに関心がある方、女性パートナーをもっと気持ち良くさせてあげたい方、女性の心身に携わる医療者の方など、ぜひ最後までご覧になってみて下さい。
この記事でわかること
-
"Gスポット"とはどんなものか
-
"Gスポット"がこの世に生まれたきっかけとこれまでの経緯
-
Gスポットは本当に存在するのか:これまでの研究結果から
-
Gスポットはどこにあるのか:解剖学的知見から
-
近年の画像検査からわかってきたこと
-
まだわかっていないこと、将来への期待
-
Gスポットの役割とは
-
マイオピニオン(私個人の考えや意見)
"Gスポット"とはどんなもの?
"Gスポット"という名称を聞いたことがあるでしょうか。一度は本やウェブメディアで耳にしたことがあるかもしれませんね。しかし、その正体はけっこう謎に包まれています。Gスポットとは一体何なのでしょうか?
Gスポットは一般的に「女性の腟にある、性的快感をもたらす部位」とされています。ただ、そもそも本当に存在するのかどうかや、部位や特徴についての専門家の意見は分かれており、医学界でも議論が続いています。
例えば、ウィキペディアで調べてみると以下のような説明が書かれています。
Gスポット(Gräfenberg spot:G-spot)とは、ドイツのエルンスト・グレフェンベルク(Ernst Gräfenberg)氏にちなんで命名された、恥骨の下にある膣壁前方上部の小さな領域。「Gエリア」とも呼ばれる。女性にとってクリトリスに次いで有名な性感帯であり、性的興奮を引き起こしやすい。
一般に膣に中指を全て入れて第二関節を曲げた周辺にある場合が多い。
ただ、やはりウィキペディアにはきちんとした学術論文等の引用はほとんどなく、これらがどこまで本当なのか判断が難しいところです。