産後の抜け毛が心配! 産婦人科医が教える原因と対処法
本ニュースレターでは、女性の健康や産婦人科医療に関わるホットトピックや社会課題、注目のサービス、テクノロジーなどについて、産婦人科医・重見大介がわかりやすく紹介・解説しています。「○○が注目されているけど、実は/正直言ってxxなんです」というような表では話しにくい本音も話します。
今回は無料登録で全文読める記事です。メールアドレスをご登録いただくだけで最後まで読むことができます。
出産を終えた女性の多くが経験する身体の変化。その中でも「抜け毛が急に増えた」と感じる方は少なくありません。さまざまな体調の変化が起こる中で、シャワーのたびに髪が大量に抜けると不安に思う方もいらっしゃると思います。
多くの女性が経験するにもかかわらず、あまり詳しいメカニズムや対処法が知られていないため、不安や戸惑いを持っている方も多いんじゃないかなと思っています。
本記事では、産婦人科医の視点から、産後の脱毛が起こる仕組みや、いつまで続くのか、どんな対処が必要かといったポイントをわかりやすく解説していきます。
この記事でわかること
-
産後脱毛の特徴と主な症状
-
なぜ産後に脱毛が起きるのか、その理由、時期、メカニズム
-
脱毛と関連する因子や生活習慣
-
抜け毛による心理的な影響
-
自宅でできるセルフケアや、病院を受診すべきタイミング
-
抜け毛による赤ちゃんの事故を防ぐために
-
マイオピニオン(総合的な私個人の考えや意見)
産後脱毛の特徴と症状は?
産後の抜け毛は、出産を経験した女性の多くに見られる脱毛の一種で、医学的には「びまん性脱毛」と分類されます。これは、特定の部分だけでなく頭皮全体から髪が抜けていく脱毛パターンを指します。通常は出産後2〜4か月ほどで抜け毛が目立ち始め、6か月〜1年程度で自然に回復することが多いとされています。ただし、回復のスピードや症状の程度には個人差があり、1年以上続くケースや、特定の部分に集中して抜けるように感じることもあります。
主な症状は以下のようなものです。
-
急に抜け毛が増える:洗髪中やブラッシングのとき、以前に比べて明らかに多くの髪が抜けていることに気づきます。また、枕や床に落ちている髪の毛の量が目立つようになります。
-
髪のボリュームが減る:髪全体が少なくなったように感じたり、特に頭頂部や前髪の生え際などが薄くなったと感じたりする方が多くいます。髪の束感がなくなり、分け目がはっきり目立つようになることもあります。
-
髪質や頭皮の変化:髪が細く弱くなったり、ハリ・コシが失われたと感じたりすることがあります。また、頭皮が乾燥してかゆみを伴うなど、髪や頭皮のコンディションが不安定になる方もいます。
この記事は無料で続きを読めます
- 産後脱毛のメカニズムと原因とは
- 産後脱毛の症状、起こりやすい時期、悪化させる因子とは
- 日本における産後脱毛症の心理的影響について
- セルフケアと受診について知っておいてほしいこと
- 「ヘアー・ターニケット」に要注意
- マイオピニオン(総合的な私個人の考えや意見)
すでに登録された方はこちら
提携媒体
コラボ実績
提携媒体・コラボ実績

