書籍の医療監修ってどんなもの?「人に言えない男女の悩みをすべて解決する おとな性教育」の監修裏話

2023年6月2日に発売となった、 瀧本いち華さんの新著「人に言えない男女の悩みをすべて解決する おとな性教育」(KADOKAWA)。私は本書の医療監修を務めさせて頂きました。今回は書籍の医療監修とはどんなものか、どんな流れで進むのかなどの裏話を紹介します。書籍もぜひ読んでみてほしいです。
重見大介 2023.06.03
サポートメンバー

こんにちは。本ニュースレターでは、女性の健康や産婦人科医療に関わるホットトピックや社会課題、注目のサービス、テクノロジーなどについて、産婦人科医・重見大介がわかりやすく紹介・解説しています。「○○が注目されているけど、実は/正直言ってxxなんです」というような表では話しにくい本音も話します。

詳細は以下をご覧ください。

「人に言えない男女の悩みをすべて解決する おとな性教育」ってどんな本?

まず、「人に言えない男女の悩みをすべて解決する おとな性教育」(以下、「おとな性教育」)がどのような本かを紹介します。

著者は瀧本いち華さん。
普段は YouTubeを主な活動場所とされており、「瀧本いち華の性知識アカデミー」というチャンネルでさまざまな性の発信をされています。

以下、YouTubeチャンネル概要の引用です。

性教育・セックス・男女の性質について、生きる上で必須科目にも関わらず世間ではなかなか学ぶ機会のない内容をホルモンの性質・生態学・心理学等を基に理論的にわかりやすく学べるよう発信しています
https://www.youtube.com/@seichishiki/about

私も半分以上の動画を拝見しましたが、

  • 男女のコミュニケーション

  • セックスする上で大切な心掛け

  • どんな時にセックスしたいと男性/女性は思うか

  • よくあるセックスの誤解

  • マスターベーションについて

などなど、誰しもが疑問に思ったことがあるものや、今でもいまいちよく分からずにいるものについて解説やアドバイスをしています。

あまり医学のどストレートといった内容は多くないですが、それでもきちんと文献やエビデンスをリサーチし、それらをベースに話されているので、産婦人科医の目線でも見ていて安心できました。
また、私も医学的な知識以外は素人ですので、特に「女性が思うxx/気にするxx」みたいな女性面線の話は勉強になるものが多かったです。お勧めです。

今回の書籍は、瀧本いち華さんが「これまで発信してきたこと」に加えて、YouTubeでははっきり話せない「セックスやマスターベーションの深い話」や「カラダ(外性器など)の作りや仕組み」などについて会話形式でわかりやすくまとめた本になっています。

瀧本いち華さん自身でもYouTubeで本書の紹介動画をアップしているのでぜひご覧になってみてください。

目次(https://www.kadokawa.co.jp/product/322301001058/)

目次(https://www.kadokawa.co.jp/product/322301001058/)

今回、私が医療監修を引き受けたのは、もちろん本書のコンセプトや内容が素敵だと思ったのと、瀧本いち華さんの人柄や活動が素晴らしいなと思ったからです。
ぜひ、ご関心ある方は本書を読んでみてください。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、3499文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちらからログイン

未来の産婦人科医療を妄想してみる① 〜10代編〜
サポートメンバー
子宮頸部異形成って日帰り手術で治せるの?〜電気切除・レーザー治療〜
サポートメンバー
性教育シリーズ③ 〜好きな人とは必ず性行為するの?〜
読者限定
皆さんに知っておいてほしい産婦人科の怖い話③ 〜妊娠高血圧症候群〜
サポートメンバー
【ひとり語り】日本の少子化について思うこと
サポートメンバー
月経血の色で健康度や病気はわかるの? 〜正しいチェックポイントとは〜
読者限定
【後編】男子(中高生)向けの包括的性教育、どうすればいい? 〜保護者向...
サポートメンバー
【前編】男子(中高生)向けの包括的性教育、どうすればいい? 〜保護者向...
サポートメンバー