小児科医と産婦人科医で考える「子どもの性被害」
〜日本の現状、予防に必要なこと〜
読者の皆さん、こんにちは。いつもニュースレターを読んでいただきありがとうございます。
産婦人科の診療では、性被害について携わる機会があります。しかし、子どもの性被害については産婦人科医全員が詳しいわけではなく、またほとんどの場合に診療経験も乏しいのが現状です。
今回は、メディア等でも大人気で、2024年12月に刊行された『小児科医「ふらいと先生」が教えるみんなで守る子ども性被害』の著者でもある、小児科医・今西洋介先生と「子どもの性被害」について対談した内容をお届けします。
私の本記事は前編の内容で、今西先生のニュースレターで2月2日(日本時間)に後編を配信しますので、どちらもぜひご覧ください。
今西先生のプロフィール
新生児科医・小児科医、医学博士(公衆衛生学)、小児医療ジャーナリスト、一般社団法人チャイルドリテラシー協会代表理事。1981年、石川県金沢市生まれ。国内複数のNICUで診療を行う傍ら、「ふらいと先生」の名でSNSを駆使し、小児医療・福祉に関する課題を社会問題として提起している。
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本記事でお伝えする対談内容
1. はじめに:出版の経緯と想い
・新刊出版の経緯
・シンポジウムでの出会いがきっかけに
2. 包括的性教育に着目した背景
・新生児科医としての視点
・NICUでの経験と地域性の問題意識
・産婦人科の診療ガイドラインと小児科側の遅れ
3. 子どもの性被害の現状とデータ
・日本で1日に被害に遭っている子どもの数
・男女比「1対9」が示す問題点
・被害は6歳未満から?
4. 日本の課題と海外との比較
・法改正前後の統計の曖昧さ
・アメリカや欧州との研究・データ格差
・倫理審査のハードルと今後の研究動向
5. 保護者・教育者の皆さんに知っておいてほしいこと
・「知ること」の大切さ(リスク回避の第一歩)
・包括的性教育と子どもとの対話
・被害に遭った子どもへの具体的な対応
この記事は無料で続きを読めます
- 1. はじめに:出版の経緯と想い
- 2. 包括的性教育に着目した背景
- 3. 子どもの性被害の現状とデータ
- 4. 日本の課題と海外との比較
- 5. 保護者・教育者の皆さんに知っておいてほしいこと
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