「ミニピル」ってどんな薬?通常の経口避妊薬との違いや日本の現状を解説

海外には「ミニピル」という避妊薬があり、それぞれのメリットから通常の経口避妊薬と使い分けられています。今回は、「ミニピル」について日本の現状を含め解説します。
重見大介 2024.07.04
読者限定

本ニュースレターでは、女性の健康や産婦人科医療に関わるホットトピックや社会課題、注目のサービス、テクノロジーなどについて、産婦人科医・重見大介がわかりやすく紹介・解説しています。「○○が注目されているけど、実は/正直言ってxxなんです」というような表では話しにくい本音も話します。

今回は無料登録で全文読める記事です。メールアドレスをご登録いただくだけで最後まで読むことができます。

***

ミニピルは、低用量のホルモンを含む経口避妊薬の一種です。日本ではまだ認可されていませんが、海外の多くの国々で広く利用されています。

今回は、ミニピルについて詳しく解説していきます。日本でも承認となる見込みがあるため、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

***

この記事でわかること

  • ミニピルとはどんな薬か

  • ミニピルと従来の経口避妊薬の違い

  • ミニピルの利点と適応

  • ミニピルの安全性とリスク

  • ミニピルの使用上の注意点

  • 日本で使える「黄体ホルモン」の薬

  • マイオピニオン(私個人の考えや意見)

***

ミニピルとはどんな薬?

ミニピルは、プロゲスチンと呼ばれる合成ホルモンのみを含む低用量経口避妊薬です。従来の低用量ピル(海外ではコンバインドピルと呼ばれたりします)がエストロゲンとプロゲスチンの両方を含むのに対し、ミニピルはプロゲスチンのみが含まれます。プロゲスチンは、自然に体内で生成される黄体ホルモンに似た作用を持ち、避妊効果を発揮します。ミニピルの主な作用メカニズムは、排卵の抑制です。(文献1)

海外では多くの国で広く利用されており、例えば以下のような製品があります。

Cerelle. (Gedeon Richter (UK) Ltd)

Cerelle. (Gedeon Richter (UK) Ltd)

なお、日本ではまだ認可されていませんが、あすか製薬ホールディングスは、プロゲスチン(黄体ホルモン)のみの経口避妊薬「LF111」(一般名:ドロスピレノン)について、避妊を適応症として今年6月24日付けで製造販売承認申請を行ったと公表しました。

そう遠くないうちに、日本でも利用できる可能性が出てきました。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、2577文字あります。
  • ミニピルと従来の経口避妊薬の違いは?
  • ミニピルの利点と適応は?
  • ミニピルの安全性とリスクは?
  • ミニピルの使用上の注意点は?
  • 日本で使える「黄体ホルモン」の薬は?
  • マイオピニオン(私個人の考えや意見)

すでに登録された方はこちら

提携媒体・コラボ実績

誰でも
【2025年振り返り】必読!今年の注目ニュースレター記事をピックアップ...
読者限定
産婦人科医として仕事をしていて正直キツかった時を振り返ってみた
サポートメンバー限定
男子小中高生に向けた包括的性教育を考える(3) 日本の現状とこれからに...
読者限定
卵巣に髪の毛や歯が溜まって腫れる「皮様嚢腫」ってどんな病気?
サポートメンバー限定
男子小中高生に向けた包括的性教育を考える(2) 海外の先進事例にはどん...
サポートメンバー限定
【募集質問への回答】ホルモン剤の新たな注意喚起、婦人科系検診の適切な頻...
読者限定
男子小中高生に向けた包括的性教育を考える(1) 国際的指針と男子へ伝え...
サポートメンバー限定
オーガズム後に体調が悪くなる病気...?近年やっとわかってきた不思議な...