子宮体がん検査って毎年受けるべき? 〜検査方法やタイミングなど徹底解説〜
今回は、子宮体がん検査について、検査方法や受けるべきタイミング、注意点などを徹底解説します。
本ニュースレターでは、女性の健康や産婦人科医療に関わるホットトピックや社会課題、注目のサービス、テクノロジーなどについて、産婦人科医・重見大介がわかりやすく紹介・解説しています。「○○が注目されているけど、実は/正直言ってxxなんです」というような表では話しにくい本音も話します。
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この記事でわかること
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子宮頸がんと子宮体がんの違い
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子宮体がんの定期検診が推奨されているかと、その理由
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子宮体がんの主な症状(発見のサイン)
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どんな人/どんな場合に子宮体がん検査を受けるべきか
子宮頸がんと子宮体がん
まず、子宮にできるがん(悪性腫瘍)には、大きく「子宮頸がん」と「子宮体がん」があります。それぞれ異なる病気であり、特徴や検査法、治療法も違います。
子宮頸がん

https://my.clevelandclinic.org/health/diseases/12216-cervical-cancer
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疾患の概要:
子宮の入り口部分である子宮頸部の細胞から生じるがんです。そのほとんど(95%以上)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染がきっかけとなります。
年間約1万人が診断され、約2,800人が死亡しており、患者数・死亡者数とも増加傾向にあります。特に、20〜40代の若い女性での発症が増えてきており、問題視されています。 -
発症のリスク因子:
HPVの感染 (基本的に性行為で感染する)
喫煙 (HPV感染後の病気の進行を早めると考えられている)
*子宮頸がん患者=性的に奔放だった、というイメージは持つべきではなく、たとえ1人の人としか性的関係を持っていなくても子宮頸がんになることはあります。HPVはごくありふれたウイルスで、性行為の経験ある人なら80%ほどはHPVに感染していると考えられています。 -
検査方法:
子宮頸部の擦過細胞診 (子宮頸がんのスクリーニングとして一般的)
コルポスコピー&生検 (異常があると疑った場合に子宮頸部を拡大して観察し、病変がありそうな部位の組織を一部採取する) -
治療法:
手術(例: 子宮頸部円錐切除術、子宮全摘出術)
放射線治療
化学療法
提携媒体
コラボ実績
提携媒体・コラボ実績

