「羊水」について産婦人科医が徹底解説!
本ニュースレターでは、女性の健康や産婦人科医療に関わるホットトピックや社会課題、注目のサービス、テクノロジーなどについて、産婦人科医・重見大介がわかりやすく紹介・解説しています。「○○が注目されているけど、実は/正直言ってxxなんです」というような表では話しにくい本音も話します。
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赤ちゃんが子宮内にいる間、浮かべてくれているのが「羊水」です。
ただ、実は羊水についてあまり詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?
本記事では、羊水について産婦人科医の視点で徹底解説してみました。羊水の基本から妊娠中の変化、異常時のリスクや原因、そして妊娠中に気をつけたいポイントまでを網羅したので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
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羊水とは何か
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羊水は何のためにあるか
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妊娠中の羊水の変化
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羊水の異常にはどんなものがあるか
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羊水に関連して妊娠中に気をつけてほしいこと
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マイオピニオン(総合的な私個人の考えや意見)
羊水とは何か
羊水(ようすい)とは、妊娠中に子宮内で赤ちゃんを包み込んでいる液体のことです。
赤ちゃんは「卵膜」と呼ばれる膜に包まれていますが、その一番内側の薄い透明な膜(羊膜)の内側が羊水腔と呼ばれる空間で、そこに羊水が満たされています。羊水は弱アルカリ性の無色透明な液体で、妊娠初期から存在し、赤ちゃんがお腹の中で健康に成長するために欠かせない環境を作っています。
羊水は妊娠ごく早期(受精後約12日ほど)に羊膜が形成され始めると同時に少量ずつ産生されると考えられています。妊娠初期の羊水の成分は主に母体の血液から染み出した血漿成分と考えられていますが、妊娠中期以降になると羊水の大部分は「胎児の尿(おしっこ)」によって構成されるようになります。
これは胎児の腎臓が発達し、妊娠12週頃から尿を産生し始めるためです。胎児の尿といっても、老廃物は臍帯(胎盤)を通じて母体側に戻されて分解・排泄されるため、羊水中に含まれる尿はほぼ水分であり、汚いものではありません。加えて羊水中には、胎児から分泌される肺胞液(肺からの分泌液)や、栄養素・ホルモン・抗体なども含まれています。
このように羊水は単なる水ではなく、「赤ちゃんを取り囲む特殊な体液」と言えるんですね。
この記事は無料で続きを読めます
- 羊水は何のためにあるの?
- 妊娠中の羊水の変化
- 羊水の異常ってどんなものがある?
- 妊娠中に気をつけてほしいこと
- マイオピニオン(総合的な私個人の考えや意見)
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