【対談】産婦人科医として病院の外へ飛び出したワケ 〜情報発信とクリニック開院〜
読者の皆さん、こんにちは。いつもニュースレターを読んでいただきありがとうございます。
今回は、私も普段からお世話になっている産婦人科医の稲葉可奈子先生との対談記事です。
稲葉先生は、現在クリニックを開業され、「シン・働き方~女性活躍の処方箋~」の著者でもあります。
私の本記事は前編の内容として、稲葉先生が「産婦人科医として情報発信や開業に踏み出したワケ」を深掘りします。
稲葉先生のニュースレターで後編を近日中に配信予定なので、どちらもぜひご覧ください。
稲葉可奈子先生のプロフィール

産婦人科専門医・医学博士・Inaba Clinic 院長
京都大学医学部卒業、東京大学大学院にて医学博士号を取得、双子含む四児の母。産婦人科診療の傍ら、病気の予防や性教育、女性のヘルスケアなど生きていく上で必要な知識や正確な医療情報をメディア、企業研修、講演、書籍、SNSを通して発信している。かかりつけの産婦人科をもつのを日本でも当たり前に、そして産婦人科受診のハードルを下げるために、2024年7月 渋谷にInaba Clinic開院。
みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト 代表 / みんリプ!みんなで知ろうSRHR 共同代表/ メディカルフェムテックコンソーシアム 副代表 / フジニュースα公式コメンテーター・Yahoo!エキスパート・NewsPicksプロピッカー
本記事でお伝えする対談内容
1. 稲葉先生の紹介
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現在の仕事
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病院の外で情報発信を始めた経緯
2. クリニック開院を選んだ理由
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受診へのハードルを下げたいという想い
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クリニック開院の目的と特徴
3. 情報発信のきっかけ
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HPVワクチン接種控え問題から始まった個人での活動
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科学的エビデンスに基づいた安全性の周知
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「みんパピ!」(HPVプロジェクト)への展開
4. 著書「シン・働き方」に込めた思い
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管理職や組織の上層部に特に読んでもらいたい理由
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女性特有の健康課題に対する理解の必要性
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経産省試算の3.4兆円問題
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女性の健康課題がもたらす社会的損失と解決策
5. 個人と社会の未来像:より生きやすい社会を目指して
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経済損失だけでなく個人の生活の質(QOL)も向上させる取り組み
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組織としての理解・制度整備がもたらすメリット
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「希望出生率を叶える社会」に向けた産婦人科医の役割とミッション
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渋谷駅直結!Inaba Clinicの紹介

対談時の様子
1. 稲葉先生の紹介
重見
よろしくお願い致します!
ではまず、少しお聞きしたいのですが、テーマが「産婦人科医として病院の外へ飛び出したワケ」ということですので、自己紹介をお願いできますか?私のニュースレターの読者さんには、稲葉先生を知らない方もいらっしゃるかと思いますので。
稲葉先生
わかりました。私は稲葉可奈子(いなばかなこ)と申します。現在は東京で産婦人科医をしていますが、実は関西が大好きなんです。今はクリニックで産婦人科医として診療をしていますが、以前は大学病院や総合病院で勤務していました。
これまでの経験から感じていたのは、なんかこう、 もっと早く受診してくれてたら、こんなに長い間しんどい思いしなくて済んだのに、、みたいな方とか、もうちょっと早く検診受けてたら、ここまでになる前に病気を見つけられたのに、とか、予防できたのに、、みたいな患者さんが多くいらっしゃるなぁと。
もうほんまに、 病院でただ患者さんが来るのを待っているだけではあかんなと思いまして。もちろん、来院された方を治療してハッピーにすることはできますが、受診した方がよいことを知らなくて、とか、知っててもちょっとなかなか受診への1歩が踏み出せなくって、のような感じで我慢し続けてたり、病気を予防できなかったりとかするのがすごくもったいないなと思い。
もっと多くの女性が早期に対策を取れるように、病院の外に向けて情報を届けることで、より多くの女性が幸せになれるんじゃないかなと思い、 そういう活動をしている者でございます。
この記事は無料で続きを読めます
- 2. クリニック開院を選んだ理由
- 3. 情報発信のきっかけ
- 4. 著書「シン・働き方」に込めた思い
- 5. 個人と社会の未来像:より生きやすい社会を目指して
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